俺の目を釘付けにしたのは… 「白兎の郷で見る流星の夜」 というキャッチだった。 別に俺以外の人間であれば特に何ともない…ただの旅行パンフレットのキャッチにしかすぎないもの… しかし俺にはアーサが最後に残したメールの言葉が妙にひっかかった。 「三日月が微笑む夜…白い兎が笛を吹き…二つの太陽と流星が同じ血で塗られる。 千年前の言い伝え…信じられるごめんね…レオ。」