私と、会いたくなくなっただろうか。そうだよね、こんなバカみたいな性格で、ひしばし高校からしたらバカみたいな点数とっちゃって…ため息をつかれるのは当たり前だ。
「…かわいーな本当に」
「…ん?」
聞き間違いだろうか。今、なんか…
「さ、じゃあ俺が勉強教えましょうか」
「…え?いや…え?」
呆然と朝くんを見つめる。いつも通っている道は、朝くんと通るとなんだか、変な感じだ。話を勝手に進められていく。
「同い年でしょ?習ってる範囲は同じだし、もうここ余裕なんで」
「は、はぁ…」
「この範囲を勉強して、次のテストを100点、とりましょ?」
「ひゃ、100点?本気ですか?無理です私なんかの脳みそじゃ。理解できないから」
「俺は本気ですし、翠さんならいけますよ余裕で。楽勝でしょ」
余裕?楽勝?本当に100点なんてとれたらすごいだろうけど、そんなの…
「私、起きれないんですよ?2日寝たし、もしかしたら、今日寝たら1週間くらい眠るかもしれないし。無理でしょ」
時間は、どんどん進んでいくんだ。範囲だってあっという間に広くなるんだし、無理だ。私はもう、勉強してる場合じゃ…


