まどろみ3秒前


「学校また来るつもりなの?お前がいるだけで吐き気するし。ムカつくんだけどさ、なんで学校たまに来んの?まじ、なんで生きてんの?」

「…っ」

「あーあ、東花がいなかったらお前ひとりになるから何でもできたのになぁ?今ごろ後悔してる。靴隠したり、陰口もーっと言って、お前を追い詰めて不登校にできたのにって」


朝くんのシャツをぎゅっと握りしめる。


東花は、それを知ってて私といてくれたの?私は、そんな目で見られてたの?

嫌な心臓の音に、吐き気がする。朝くんにすがり付いていないと、立っていられなかった。涙がでそうで、必死に我慢する。


わかっていた。嫌われているのも、そんな目で見られているのはわかっていたのに。

笑みを浮かべることが、できなかった。


苦しいよ、ほんとは、怖いんだよ…

どうしたらいい?

限られた楽しい時間を私のせいで…

ごめん、ごめんなさい…



「大丈夫」



怖くて、ぎゅっと朝くんにしがみつく。


「豚って、可愛いから」

「…えっ」


黙っていた朝くんの急な発言に流石に驚いたのか、彼らは「は?」と大きく目を開ける。


「ニワトリは呑気にパフェでも食ってこいよ?渡されたろ、さっきの」


いやいや、そんなつもりで渡したわけじゃ…とは言えず、睨む男子の目がこちらに向く。

それを庇うように、朝くんが前に立つ。

―ニワトリ?意味がわからなくて、思わず、こんな状況下で笑ってしまいそうになる。

人をバカにする豚や牛やカバならわかるけど、ニワトリて…