どこへ行った?キョロキョロ周りを見渡していると、後方から声が聞こえた。
「なぁ、お前らさぁ?」
嫌な予感がして振り返ると、朝くんがいた。そして、元クラスメイトの男子数人…
「俺の大切な大切な時間を汚すな?キモいんだよお前ら、散れ」
「は?なにこいつ、怖。きめぇのはそっちだろ?笑えるんだけどー」
男子たちは、笑いながら私を指差す。私は駆け寄って朝くんの腕のシャツを引っ張った。
「あー別にいいよ朝くんもういいから」
笑いながら、誤魔化して言う。
あ、やっと笑えた。
こういう笑いをしとけば、大抵のことは何でも乗り越えれるんだな、やっぱ。
「なに言ってんの?引っ込んでろよ」
ギロッとした目つきが、朝くんがいつも私に向けてくれるものじゃなかった。それでも私は負けん気で、笑顔を浮かべながら言った。
「いいんだよ。どうでも」
「手、震えてる」
思わず手をさっと後に隠した。
「え~彼氏さんなんですかぁ?」
男子のひとりが、ニヤニヤ気持ちの悪い笑みを浮かべて私に訪ねる。初めて喋ったな、なんて薄く思いつつ、首を振った。


