まどろみ3秒前


どこへ行った?キョロキョロ周りを見渡していると、後方から声が聞こえた。


「なぁ、お前らさぁ?」


嫌な予感がして振り返ると、朝くんがいた。そして、元クラスメイトの男子数人…


「俺の大切な大切な時間を汚すな?キモいんだよお前ら、散れ」

「は?なにこいつ、怖。きめぇのはそっちだろ?笑えるんだけどー」


男子たちは、笑いながら私を指差す。私は駆け寄って朝くんの腕のシャツを引っ張った。


「あー別にいいよ朝くんもういいから」


笑いながら、誤魔化して言う。

あ、やっと笑えた。

こういう笑いをしとけば、大抵のことは何でも乗り越えれるんだな、やっぱ。


「なに言ってんの?引っ込んでろよ」


ギロッとした目つきが、朝くんがいつも私に向けてくれるものじゃなかった。それでも私は負けん気で、笑顔を浮かべながら言った。


「いいんだよ。どうでも」

「手、震えてる」


思わず手をさっと後に隠した。


「え~彼氏さんなんですかぁ?」


男子のひとりが、ニヤニヤ気持ちの悪い笑みを浮かべて私に訪ねる。初めて喋ったな、なんて薄く思いつつ、首を振った。