まどろみ3秒前


そして、囲まれたシャッターのひとつが開いた。落ち着いた目を私に向ける。


「あ、東花くん」


ベッドに横になり目を開いた私と、泣き崩れ目が真っ赤になった小鳥を交互に見渡した。


「…だ、大丈夫かふたりとも」


片手には水が入ったペットボトルが握られている。東花のポカンとした顔を見て、思わず小鳥と顔を合わせて、笑ってしまった。


「それじゃー、翠が起きたこと先生に言ってくるー!翠はそのまま安静にしてて」


小鳥は立ち上がり、出ていってしまった。

私と、東花のふたりが残る。


東花はじっと私を見つめる。その目は、とても優しくて。朝くんの目と同じに思えた。


何故かしばらく見つめられ、気まずいし恥ずかしいな…なんて目をそらす。

この人に寝顔を見られてしまった。変ないびきとかなかったよな、なんてどうでもいいのに、今更心配になってきた。

すると、何か冷たい感触があった。


「ん」


ペットボトルを、私のおでこに当ててきて、思わず体がぴくっと驚いた。