そして、囲まれたシャッターのひとつが開いた。落ち着いた目を私に向ける。
「あ、東花くん」
ベッドに横になり目を開いた私と、泣き崩れ目が真っ赤になった小鳥を交互に見渡した。
「…だ、大丈夫かふたりとも」
片手には水が入ったペットボトルが握られている。東花のポカンとした顔を見て、思わず小鳥と顔を合わせて、笑ってしまった。
「それじゃー、翠が起きたこと先生に言ってくるー!翠はそのまま安静にしてて」
小鳥は立ち上がり、出ていってしまった。
私と、東花のふたりが残る。
東花はじっと私を見つめる。その目は、とても優しくて。朝くんの目と同じに思えた。
何故かしばらく見つめられ、気まずいし恥ずかしいな…なんて目をそらす。
この人に寝顔を見られてしまった。変ないびきとかなかったよな、なんてどうでもいいのに、今更心配になってきた。
すると、何か冷たい感触があった。
「ん」
ペットボトルを、私のおでこに当ててきて、思わず体がぴくっと驚いた。


