「…今って」
「昼。昼休み」
「…あーそっか」
席から立ち上がって、私は昼食を摂るためあのベンチへ向かおうと歩き出す。が、「待て」と止められてしまい後ろを振り向く。
「…なに?」
「なんで休んでたの?ずっと」
「ただの風邪。体温39とか出てさー」
嘘が得意な私はすぐに頭を働かし、へらへら笑った。どうして私なんかのことを聞くんだろう、と疑問はあったが、朝くんとの会話を思い出す。
私のことを心配してくれているのだろうか。そう思うと、心がどこか温かくなった。
「ずっと、寝坊しすぎな奴と思ってた」
「…あー今もそうだけどね」
これは嘘は付いていない。ずっと今まで、確かに病気のせいで私は寝坊をしていた。だから、寝坊野郎と言われても否定できない。
「学校は必ず来る奴だったのに、なのに休むようになって。…色々とおかしいと思ってた」
「…おかしい?」
「もしかして、お前も、なんかの病気?」
何かが刺さるように、胸が痛かった。
も、?気がかりだったが、とりあえず嘘を付かなければならないと、首を横に振った。
「…ずっと休んでたらってなんで病気?あ、でも風邪だから病気になるか、一応」
適当なことを言って、私はその場から逃げるように、お弁当を持って教室を出た。


