まどろみ3秒前


「…今って」

「昼。昼休み」

「…あーそっか」


席から立ち上がって、私は昼食を摂るためあのベンチへ向かおうと歩き出す。が、「待て」と止められてしまい後ろを振り向く。


「…なに?」

「なんで休んでたの?ずっと」

「ただの風邪。体温39とか出てさー」


嘘が得意な私はすぐに頭を働かし、へらへら笑った。どうして私なんかのことを聞くんだろう、と疑問はあったが、朝くんとの会話を思い出す。

私のことを心配してくれているのだろうか。そう思うと、心がどこか温かくなった。


「ずっと、寝坊しすぎな奴と思ってた」

「…あー今もそうだけどね」


これは嘘は付いていない。ずっと今まで、確かに病気のせいで私は寝坊をしていた。だから、寝坊野郎と言われても否定できない。


「学校は必ず来る奴だったのに、なのに休むようになって。…色々とおかしいと思ってた」

「…おかしい?」

「もしかして、お前も、なんかの病気?」


何かが刺さるように、胸が痛かった。

も、?気がかりだったが、とりあえず嘘を付かなければならないと、首を横に振った。


「…ずっと休んでたらってなんで病気?あ、でも風邪だから病気になるか、一応」


適当なことを言って、私はその場から逃げるように、お弁当を持って教室を出た。