「そっかあ…3日とか寝てたでしょ?だからよかった。翠、今日は部屋でゆっくりしときなさいね。日を跨いだし疲れたでしょ」

「ううん、大丈夫。疲れてないし」

「そうなの?」


心配するお母さんに、私は安心させるように笑みを浮かべた。


階段を下って、自分の部屋に入る。

今日も、念のために何か私への連絡がきていないかと確認する。この時間ほど悲しいものはないくらい悲しくなるが、今日は違った。


「っあ…」


朝くん、のやり取りはあの電話だけだった。そこに、もうひとつのメッセージが追加されていた。


『起きたら教えて』


ああ、こんなメッセージが私のスマホから来るなんて…とまたツンと鼻の奥が痛んだ。

私が明日に起きるなんてあり得ないと思ったのか、今日の昼にメッセージを送っていた。

すぐさま言葉を考えて、送信した。送信したあとに、これでいいのかと何度も不安になったし困ったりしたが、もういいや。


『起きました!』


メッセージを送るとき、ビックリマークを付けてしまうのは癖だ。別に、そんなの誰も見てないだろうしどうでもいいだろうが、冷たい人だと思われてしまう気がしたから。