5000分の1の奇蹟

 
 春「羽菜ちゃん前の人終わったからもうすぐ行くよ。」
羽菜「了解。お手洗い行ってくる」
 母「この辺片付けとくね」
身支度をお済ませ愛菜に連絡をした。

羽菜「お疲れ!呼ばれたからそろそろ行ってくるね。また連絡します。」
愛菜「いよいよだね。頑張ってね。いってらっしゃい。」

 春「羽菜ちゃん行こうか」
 母「貴重品大丈夫?」
羽菜「大丈夫。」
そして車椅子に乗って手術室に向かった。
なれてるけど手術室に向かうところから麻酔かけられるまでは毎回緊張する。

手術室に着き麻酔の先生達が来た。
木田「羽菜ちゃん頑張ろうか」
そう言って声を掛けてきたのは生まれたときからずっとお世話になってる麻酔の先生。
私は毎回指名をする。木田先生じゃないと手術は受けない。
羽菜「お願いします。」
入り口で受付をして木田先生と部屋まで歩く。

木田「夜は寝れた?」
羽菜「うん。しっかり寝た。」
木田「最近どうなの?」
羽菜「え、何が笑」
木田「学校とか恋愛とか」
羽菜「学校は楽しいよ。恋愛は全然してないよ笑」
木田「なんでぇ。高校生活の醍醐味でしょ。」
羽菜「だってかっこいい人いないし笑」
そんな会話をしてるといつの間にか麻酔を掛ける直前まで準備ができていた。

木田「そろそろ眠ろうか。言いたいことない?」
羽菜「ないよぉ笑」
なぜか麻酔を掛ける前は聞かれる。
木田「了解。じゃあ行くね。少しいたいよぉ」
羽菜「お願いします。」
じゃっかん痛みを感じながら眠いについた。