愛菜side

今日から羽菜が入院で1週間いない。
私と羽菜は高校で出会ってクラスも一緒になり席も前後だったこともあり話すようになった。
話していくうちにお互い似ているところも多く無駄に干渉し合わない関係が居心地よく
気が付けば一緒にいることが当たり前になった。
病気の話を聞いた時は少しびっくりしたけど、
羽菜自身が普通に接して欲しいっていうから基本は特に気にしたりしない。

愛菜「はぁぁ」
 航「今日から羽菜いないんだっけ」
愛菜「そう。さびしいぃ」
 航「あいつ最近は特に体調壊してなさそうだな」
愛菜「そうだね。」
 航「愛菜も寂しいだろうけど、羽菜も病院で頑張ってるんだから俺らも頑張ろうぜ。
   金曜は俺部活ないし一緒に見舞い行こう。」
愛菜「そうだね。ありがとう。」

私と航は高1の冬から付き合うようになった。
羽菜と航は中学から一緒で2人が話してるときにたまたま一緒にいて気になり始めたのがきっかけ。
付き合うようになってから羽菜が入院中は一緒にお見舞いに行くようになった。

羽菜がいない学校はとても長く感じた。
やっと学校も終わり帰宅した。
いつもなら夜は羽菜と電話するけど、羽菜は明日手術だし病院だからなかなかゆっくり話せない。
でも、メールはちょこちょこ返ってくる。

ピコン♪羽菜からメールが来た。
羽菜「お疲れ。明日昼頃から手術になりそう。」
愛菜「お疲れ!そっか。頑張ってね。金曜日航が部活休みらしいからお見舞い行くね!」
羽菜「ありがとう。でもなかなか休みもないし私のことは気にせずデートしてきなよ」
愛菜「お見舞いもデートなの!それに羽菜に会いたいから。」
羽菜「ありがとう」
愛菜「明日頑張ってね。お休み」
羽菜「まかせて!お休み」
羽菜と会話が終わったタイミングで航から連絡が来た。

愛菜「もしもし」
 航「もしもし。お疲れ」
愛菜「今終わったの?」
 航「おう。何してた?」
愛菜「さっきまで羽菜とメールしてた。」
 航「そっか。」
愛菜「明日昼頃から手術みたい」
 航「いつもと同じくらいか」
愛菜「そうだね。金曜日行くねって言ったら、私のことはいいからデートしなって言われたよ笑」
 航「そんなこと気にしなくていいのにな。俺らが行きたくて行くしお見舞いもデートの1つ笑」
愛菜「私と同じこと言ってる笑」
 航「さすが俺の彼女」
愛菜「急にやめてよ。」
 航「でもお見舞いに行った後は俺が愛菜独り占めするから」
愛菜「もう変なこと言わないの!」
 航「変じゃねーし。俺も我慢してんだよ。」
愛菜「はいはい。」
 航「そういえば明日朝練ないから学校一緒に行くか?」
愛菜「うん!行く。」
 航「じゃあいつものところに集合な。寝坊するなよ。」
愛菜「わかった。航こそ寝坊しないようにね」
 航「俺はよゆー」
愛菜「寝坊したら置いて行くから。」
 航「はいはい。じゃあお休み!」
愛菜「お休み」
 航「愛菜大好き」
愛菜「(*ノωノ)私も」

航は普段つんつんしてるけど,ふとした時に愛情表現をしてれる。
久しぶりで余韻に浸りながら眠りについた。

愛菜side終