キミとなら

それでも逃げずに学校に行けたのは幼稚園から仲のいい咲良と乃蒼の存在だった。

残念ながら1年生、2年生とどちらも2人とは同じクラスになれなくて結局自分のクラスには馴染めずにいたけど放課後に2人と一緒にいる時間はとても楽しかった。

咲良と乃蒼は女子バレーボール部に入っていて私は放課後になるといつもバレー部の練習にお邪魔させてもらっていた。

本当なら私も一緒にバレーボールしたいけど球技だから私がやると危ない。

バレー部の先輩方は私の障害のことを受け入れてくれていてこうして練習を見に来ても追い返されることは無い。

部活がない日は咲良と乃蒼と私の3人でお出かけしたり、一緒にゲームしたりして遊んでる。

2人は本当に頼りになる幼なじみだ。

けど、2人といる時間よりクラスで過ごす時間の方がやっぱり多いから毎日学校に行くのが辛くなってきている。

そして、3年生に進級してすぐ

あと1年耐えればいいんだと思っていた私の中学校生活。

クラス替えは最悪でまた2人とは違うクラスだし、1年生のとき1番陰でコソコソ言ってた女子達、去年同じクラスで、私の机に落書きしたり靴箱を荒らしたりしてきた男子とも同じクラスになってしまった。

(先生も神様も私の事ちっとも助けてくれない)そう思いながら一学期の半分を乗り越えた。

けど、私の精神はもうボロボロで学校なんか行きたくない。
咲良と乃蒼からのLINEも無視。
そんな日々が続いてしまい、私は学校に行かなくなった。

2人には申し訳ないことしちゃったな、
私はいつも2人に迷惑ばっかりかけて最低だな

なんて考えながら部屋で1人教科書を見ながら勉強しているとインターホンがなった。

誰だろ?と思いながら玄関に向かい「はい」と返事をしてドアを開けるとそこに居たのは咲良と乃蒼だった。

2人からのLINEを無視し続けた。
最低なことをした私のことを心配してきてくれたの?
でも、今の時間は授業中じゃ、

と戸惑っている私を見て咲良が「海花が1人で悩んでるのに呑気に学校楽しめるわけないでしょ」と言った。

私は涙が出てきて「ごめん!ほんとにごめん」と泣きながら2人に心配をかけてしまったこと、LINEを無視してしまったことを謝った。

2人は声を揃えて「そんなこと気にしないの!私たち友達でしょ?」と言った。

一言一句間違わずに揃った声に私たちは思わず吹き出してしまった。

3人で笑ったのはいつぶりだろ?そんなことを考えながらその日は私の家で今までのこと全部話した。

2人は真剣に話を聞いてくれたし、今後どうするかも話し合った。