このお話を読んでくれるみなさん!
はじめまして!
東雲 海花と申します!
本編に入る前に私と拓翔の過去のお話をさせていただきます。
まずは私の過去のお話
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7月14日午前4時頃

私は海に囲まれる小さな島で生まれた。
2680gと少し小さく生まれてきた私だけどあることを除いて、特に問題なく大きく成長していった。

私は生まれつき右目が見えない

完全に見えなくなったのは小学校に入ってからのこと。

生まれつき右目が見えないと言っても最初から完全に見えていなかった訳ではなかった。

私は少し小さく生まれてきたため、定期的に病院で検査を受けていた。
幼稚園に入る前に受けた定期検診で

「右目の視力が低く、あと数年したら失明するでしょう。」

とお医者さんに言われたらしい。

お母さんは小さく生まれた私に何かしらの障害が残ってしまうということは覚悟していたけど、視覚障害ともなると今後も大変なことが沢山起きるのだろうといつも

「健康に産んであげられなくてごめんね」とか「なんで海花が…。私が変わってあげられたら…。」

って自分のことを責めてばかりいた。

幸い視覚障害が残ったのは片目だけ

幼いながらに私は

「大丈夫だよ!海花にはキラキラした海もみんなの笑ったお顔も見えてるよ!」

ってお母さんが自分のことを責め続けないように私は大丈夫だよと言い続けた。

実際幼稚園に通っていた時はぼんやりだけど右目も見えてたし何も事情を知らない人からしたら普通の女の子だった。