帰る前にもうひとつ、伝えたいことがあった。もじもじと彼の制服の袖を掴んで頬を赤らめる。
「あの日の続き、して?」
「あの日?…あぁ、あれか。水瀬さんって結構甘えたがりなんだね」
「あんまり言わないで。恥ずかしいから」
「ふふっ、ごめん。可愛くてつい。いじわるした責任はちゃんと取るよ」
袖を掴んでいた手は彼の背中にまわした。彼の綺麗な手は私の頬に触れ、優しく口元をなぞる。
優しく触れた唇から甘酸っぱいオレンジとほんのり甘いチョコの味がした。
オレンジ色の光はやがて月によってうつり変わり、私たちを照らす。
胸に残っているのはこの温かい気持ちだけ。
それでもあの夕陽は、私たちの記憶をいつまでも心に残るだろう。
「あの日の続き、して?」
「あの日?…あぁ、あれか。水瀬さんって結構甘えたがりなんだね」
「あんまり言わないで。恥ずかしいから」
「ふふっ、ごめん。可愛くてつい。いじわるした責任はちゃんと取るよ」
袖を掴んでいた手は彼の背中にまわした。彼の綺麗な手は私の頬に触れ、優しく口元をなぞる。
優しく触れた唇から甘酸っぱいオレンジとほんのり甘いチョコの味がした。
オレンジ色の光はやがて月によってうつり変わり、私たちを照らす。
胸に残っているのはこの温かい気持ちだけ。
それでもあの夕陽は、私たちの記憶をいつまでも心に残るだろう。



