【短】夕陽の記憶

放課後。また図書館で勉強することになった私と樋口くんは学校から出てすぐにあの後のことについて話していた。


「そっか。ちゃんと話せたんだな」

「うん。あのままどうなっちゃうんだろうって心配してたけど、もとの仲良しな2人のままでひと安心」

「水瀬さんは友だち思いだね」

「樋口くんだって、小野寺くんのこと心配してたでしょ?友だちなんだし」

「まぁ、それなりに」

「それなりなんだ。心配してあげないと小野寺くん可哀想だよ」

「いいんだ。小野寺がちゃんと彼女いるって言ってれば、こんなことにはならなかったんだから。たまには反省してもらわないと」


なかなか厳しいご意見で。マイペースな小野寺くんにはいい薬になるんだろうな。大切な友だちを大切にしてもらいたい。


もし泣かせるようなことがあれば、小野寺くんのこと本気で怒るよ。私もなかなか厳しいのかもしれないな。


「水瀬さんは?」

「私?」

「俺が女の子と話していて、怒ったりした?」

「私は…」

ーーどう思ったんだろう。邪魔しちゃいけないとは考えていたけど、華ちゃんみたいにヤキモチ焼いたりとかはあまり。