中三の夏。受験に疲れ切っていた俺は、地元で一番有名だった占い、通称「人生漢字占い」に行くことにした。それは、15歳になると、その占いを受けることができるというちょっと特殊な占い。それに加えて、占いは100%当たり、内容は、ただの漢字が2つ書いてあるだけだという。そりゃあ、そんなもの、昔は誰も信じていなかった。でも、「天才」と言われた人が東大に、将来やりたいことが見つかっていなかった少年は、「育成」という字をもらい、人事部の部長になったという。そんな出来事が広まり、