その国では、もうすでに裕福な人間が機械人間へとなっていった。
しかし、貧乏人は、機械人間になることが出来ず、毎日毎日機械人間に命を狙われていた。貧乏人はいつものように、命を落とさないようにしながらも必死に生きていた。機械人間は人間の心を完全に失っているため、人間がどんなに辛かろうとそんなのはわからない。
なぜ裕福な機械人間どもに貧乏人が狙われているかというと、彼らにとって貧乏人とは不都合なものなのだ。もちろん機械人間は金さえあればいき続けることができるし感情や道徳心までもがAIになってから消え去ってしまったため頭の中ではもう能力があるものだけが生きればいいと考えるようになってしまっていた。