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次の日、昼休み。
女子たちは友達と机をくっつけてお昼ご飯を食べながら、会話に花を咲かせている。
男子たちはというと、購買のパンを片手にワイワイ盛り上がっている。
…1人ポツンとお弁当を食べているのは、クラスで私、ただ1人。
まぁ、今更だけど。
卵焼きを箸でつまみ、口に入れる。
と、その時。
「「「キャーーーッ!」」」
廊下から叫び声が聞こえてきた。
「っ!?」
その声に、ごくん、と卵焼きを飲み込んでしまう。
───まさか、“鬼”!?
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がったものの、ハッとした。
腕につけたスマートウォッチは振動していない。
振動“していない”のだ。
鬼がいたなら、直ぐにでも出動要請が出るだろうし…廊下に鬼はいない、という事になる。
鬼ではないことにほっと胸をなで下ろしつつも、さっきの叫び声はなんだったんだろうとハテナマークが頭を埋め尽くす。
まぁ私には関係ないだろうと結論付けて、椅子に座り直した。
