〇神社、境内


九郎「めぐみ、ごめんね」


ルカを見送ったあと、めぐみを囲っていた結界を解く。


九郎「大丈夫だっ──」


めぐみ「九郎!」


九郎が喋っている時、めぐみが九郎に抱きつく。


九郎「!」


急に抱きつかれ、ドキッとしながらもめぐみを受け止める九郎。


九郎「・・・どうしたの?」


めぐみ「心配させないでよバカ〜・・・!!」


抱きつきながら大声をあげるめぐみ。


九郎「・・・ふふっ、ごめん」


愛おしそうにめぐみのことを見ながら笑う九郎。


めぐみ「何笑ってんのよ!こんなに傷だらけになってるのに!」


九郎から離れてキッと睨みつけるめぐみ。


めぐみ「それに──」


九郎はめぐみの肩に手を置き、めぐみの言葉を封じるようにキスをした。


めぐみ「!」


突然のキスに驚くめぐみ。


九郎「すごく好きだなぁと思ったら、キスしたくなっちゃった」


ゆっくり離れるけど、距離は近いまま話を続ける九郎。


めぐみは、一連の流れに顔を赤くした。


九郎「ねぇ、めぐみ。僕のこと、好き?めぐみの返事、聞きたい」


めぐみ「・・・わ、私の想いはさっき行動で示したんで!」


真っ赤になりながらうつむきながら答えるめぐみ。


九郎「さっきの・・・じゃ、どれか分からないから。もう一回」


めぐみ「む、無理!恥ずかしいもん!」


九郎「・・・ダメ?」


甘くささやく九郎に、ピクリと反応するめぐみ。


めぐみ「・・・わかったよ」


意を決して、九郎の首元に腕を回す。


そして、めぐみから九郎にキスをした。


ゆっくりと離れ、口を手で覆うめぐみ。


九郎「・・・ふふっ、顔真っ赤。可愛いなぁ」


めぐみの頬に手を添えながら微笑む九郎。


九郎「僕も、好きだよ。めぐみ」


そう言って、再びキスを落とす九郎。



それを、めぐみは目を閉じて受け入れた。