何時間、ここで泣いていたんだろ。
気付いた時には、もう下校時間。
午後の授業、全部受けてないや‥。
ふと、横を見ると金髪の人と目が合った。
「言いたいこと言えて、すっきりしたかな翔ちゃん?」
「えっ、あの‥」
名前、なんで知ってるんだろ?
そう言えば、もう一人の人も手嶋ちゃんって呼んでたよね??
クルッと反対側を見れば眠そうに欠伸をしながら背伸びしている人。
「あの、私の名前なんで知ってるんですか?」
「うーーん、なんでって一部始終見てたから」
あっ、そっか‥それで助けてくれたんだよね‥。
「あと、俺ね田中隼人。そっちが新堂要だよ!」
どっかで聞いたことあるような、無いような‥。
「でね、お礼として少し抱きしめても良いかな?」
後ろからギュッと抱きしめられる。
「あの、さっきも言いましたけどっ!!離れて下さいっ!」
バタバタと、身体を動かすのに敵わらない。
「だって、翔ちゃん‥甘い匂いするんだもん」
「し、しませんよ!!」
「本当だ。蜂蜜の匂いする」
「えっ!!?」
後ろからは、新堂要先輩が。
前からは、田中隼人先輩が!!!?
な、な、なにこれ!!!?
「ちょ、二人とも離れて下さいって!!」
「無理だね」
「うん、この匂いが悪い」
無理って‥
匂いが悪いって‥‥
「いい加減にして下さいっ!!」
これが 彼らとの初めの出会いだった。
この出会いがこの先の未来を左右する事になるなんて、想像すら出来なかった。
