「夏樹、涼。部室12時集合だからなー。遅れんなよ。」
教室をあとにする怜斗にそう言われる。
「はーい。」「おー。」
12時なら5分前くらいには部室に行った方がいいかな。お昼ご飯も食べないとだし。
「夏樹ちゃんってステージ発表出るの?」
会話を聞いていたクラスメイトの子が聞いてくる。
「うん、部活のバンドで出るんだ。」
「軽音楽部だったの!?すごいね!」
「ありがとう。よかったら見に来てね。」
「え~行く!」
「真由~あんたもステージ発表行く~?」
彩音が足立さんに声をかける。
「ごめん、うち店番だから行けない!動画頼んだ~」
やっぱり副級長は大変だな。忙しそう。
「ちなみに書道部大トリでパフォーマンスするから、そっちもよろしく。」
色葉が親指をビシっと立てた。そうだ、書道部!パフォーマンスってでっかい紙にバッ!ってみんなで書くやつだよね?あれ迫力満点だから絶対に見たい。
「絶対見る。片付けサボってでも見に行く。」
「それじゃあ、多賀君たちに怒られちゃうよ(笑)」
時間まで店番して、そのあとは色葉たちとほかの学年の出し物見に行った。駄菓子屋さん、ゲーム、自作映画の上映、全部面白い。怜斗たちのクラスは縁日。射的に3人で挑戦したけれど、意外と難しくて。彩音が3発も命中させて大きいお菓子貰ってた。僕と色葉は残念賞のアメ。うわぁ、楽しい。体育祭も楽しかったけど、文化祭の方が好きかも。
「そろそろ集合だから行ってくるよ。」
もうすぐ12時だ。彩音と色葉に声をかける。
「頑張れ~!一番最前列確保するから!」
「ありがとう!」
荷物をもって部室に向かった。
