Dying music 〜音楽を染め上げろ〜









「来いよっ!」







その日も人目につかない校舎裏に無理矢理連れていかれた。この日はいつもより長い時間リンチされた。2人が俺を抑えてもう2人が蹴る、殴る。




「ヴっ……」



みぞおちを蹴られると毎回のように吐きそうになる。ただ、もう痛いとかもう考えられなくなってた。

好きにしろよって。

抵抗したくても出来ない。早く終わればそれでよかった。

感情が消え失せてた。




その時、





「あっ、………」





渡り廊下の向こう側に人がいた。


大人…先生だ。


名前なんか知らない。





「たすけ、ヴっ…………、」






でも、お願い。この状況から助けて。声が出なくて目でそう訴えた。





「あ“っ…」




髪を引っ張られ顔が上がったとき、その先生と目が合った。









こっち見た。助けてくれる。



やっと…解放される。

先生だもん。絶対にー…
































何で…………?












その先生は慌てるとすぐに目線を逸らして何事もなかったように去っていった。




確かに目が合った。



なのに助けてくれなかった。無視された。



………………



いじめはいけません。




困ったら先生たちに相談しろ。




散々僕たちに言ってきた大人が、目の前で見捨てた。




このとき思った。





「助けてくれる大人はいないんだ。」って。




結局人間って全員、残酷な生き物なんだ。



一気に絶望感を与えられた。



その瞬間、自分の生存価値が分からなくなった。




























もうどうでもいいや。