係の仕事で残っていたときだった。
――「あははっ!!」
教室から笑い声が聞こえた。この声、みんなだ。声かけよう戸に手をかけたとき、会話が聞こえてきた。
「ほんとさー夏樹って鈍感じゃね?(笑)」
「それなー。気づかないとかマジでウケる(笑)」
急に自分の名前が取り上げられて動揺した。
なに、‥何のこと?
「この間の体操着のときの顔見た?顔蒼白でさ」
「あれよく笑い耐えたよねー?あたし笑いそうになったもん(笑)」
「でもさ夏樹がチクったせいであんな全体で説教されてさー。最悪。」
「もう次やっちゃおうよ(笑)」
そのとき全て理解した。
混乱して持っていたものを床に落とす。
「誰かいんの?」
教室の中から声が聞こえる。僕はガラッと教室の中に入った。
「…全部みんなだったの⁉」
同じチームで、大会も練習もやってきた仲間なのに。
信じていたのに。
悲しくて、
辛くて、
怖くて。
「なんで⁉どうしてあんなことしたんだよ⁉体操着もシューズも机も、全部!」
感情的になって聞く。
どうして。何で。
一緒にいたじゃん。
一緒に練習したのに。
チームメイト4人ははじめ驚いた様子で見ていたが、すぐに顔を見合わせてくすくすと笑いだした。
「今頃気づくー?(笑)」
「てか何?盗み聞き?」
「何笑ってんの…。ねぇ、どうして?私何かした?」
僕が未経験者だったから?
ミーティングで何か失言した?
大きなミスをした?何が原因?
するとその中の一人がこちらに向かってきた。
「ねぇ、ちゃんと話そ……―」
――ぱちんっ、
…?
頬を平手打ちされた。
「うっざ。消えろよ。」
そう言うとほかの3人を連れて教室を出て行った。
いじめの主犯は、部活のチームメイト4人だった。
