「あの、今日は本当にありがとうございました。夕飯も頂いちゃって。」
玄関先でそう頭を下げる。
「全然Cyanと話してこっちもいいリフレッシュになったよ。」
「リフレッシュ?」
首を傾げると、コードは「ちゃんと言っていなかったね」と笑った。
「今、受験期なんだ。来月に推薦入試があってね。だからマスターのところも録音も今はストップしてる。今年中に決まれば年明けから再開できるんだけど~…落ちたら4月までかかるかな。」
受験。
最近コードの投稿頻度が落ちていた理由ってこのことだったのか。学校でも3年生が模試とかで放課後残っている姿をよく見かける。
てことは、今一番大事な時期。
そんな中で僕、自分のことで精一杯で。
気づかないうちにコードの時間奪ってた。
「すみません、大事な時期に…」
咄嗟に謝った。
「だから俺にとってこれはリフレッシュになっているんだって。迷惑かけた、とか思わなくていい。まぁしばらくはちゃんと会えないからね。終わったら連絡するよ。」
「頑張ってください。」
「ありがと。気を付けてね。」
コードに相談してよかった。
ひどいこと言ったこと謝りたい。
またセッションしたい。
それから涼と怜斗にも迷惑かけたこと謝りたい。
みんなとバンドしたいし、文化祭も出たい。
音楽と一緒。
自分の想いを届ければいいんだ。
