凄く肌寒い。
体が軋むし、頭も痛い。
ぼんやりした意識の中目を覚ますと、知らない部屋にいた。
床や壁はコンクリートでできていて、ひんやりしている。
「やっと起きたか」
声のする方を振り向いたら、ヤンキーか暴走族か…不良なのはわかるけど、相手が誰なのかわからない。
頭痛をこらえながらゆっくり起き上がると、首元に違和感があり、触ってみたら首輪をつけられてるようだった。
首輪のチェーンの先は部屋の柱へ括り付けられており、手足は自由にできるようになっている。
「…ここは?」
震えるような消え入るような小さな声だったが、相手は聞き取ってくれたようだ。
「ここは白虎の第二倉庫、そこの地下室。
この地下室には、第二倉庫を任せられている俺たちしか出入りできないんだよ。」
俺たち?と疑問に思う暇もなく、鉄製のドアが軋む音を鳴らしながら開き、男数人が入ってきた。