「昼飯食い終わったし、沙羅の服探しをするぞ」
「えいえいおー!」
「似合わないキャラはやめろ」
怜と圭介の他愛無いやり取りが面白くって、私はまた笑う。
そんな私を、二人は微笑んでくれた。
怜はさっそくasaブランドの店に連れてきてくれた。
「ここの服って家のクローゼットにもたくさんあったけど、静香さんの店だよね?」
「各地に支店が沢山ある中の、本店がここなんだ」
「こんな身近にあるんだね」
店内は白の壁紙に黒い床、シンプルだけど綺麗でかわいい洋服たちに私はすぐメロメロになってしまった。
流行りとかおしゃれとかよく分からないけど、素敵だってことは分かる。
夢中でいろいろな服を眺める。
「沙羅ちゃん、気に入ってくれてよかったじゃないか」
「昔からお袋が一生懸命な姿見てきたからな、真剣な顔で見てもらえると嬉しいもんだな」
「どれもとっても素敵だから!もう選べないくらい」
色々見たけど、あれもこれも魅力的で頭パンクしちゃいそうだ。
結局一着も決めれない私に、
「服のことなら任せて」
と、圭介が選ぶのを手伝ってくれる。
どうやらクローゼットに用意してた服も圭介が選んでたらしく、コーディネートするのが好きみたい。
服に靴、鞄もいくつか買ってもらって、黒服さんたちが荷物を持ってくれる。
自分で持ちます、と言いかけて怜が私の手を引く。
「あれも仕事なんだから持たせてていいんだよ」
「うーん、はい」
「なんだその返事」
「私の荷物なのに悪いなって思っただけ」
不満そうな私の頭を怜はよしよしと撫でてくれた。
