「見損なったぞ、仁。お前がたかだか女一人に騙されるような奴だったとはな」 「どういうことだ、兄貴」 仁は不快そうな表情をしていた。 「頼りない弟はいらない、自分で調べ上げろ」 そう言い残し、白虎の倉庫を後にした。 そのあとすぐ圭介から連絡が入り、第二倉庫に沙羅が捕まっていると報告を受け急いで助けに来た。 実行犯の彼らは圭介が捕らえ、第二倉庫地下に閉じ込めており、ケジメをつけさせることになっている。