キーンコーンカーンコーン


昼休みになるチャイムが鳴ると、一斉にみんな騒ぎ出す。


そのほとんどは、女の子たち。


そして、その話題は湯野先生の話。


「かっこいいよね、翔平先生」


「私、彼女に立候補しちゃおっかな」


そんな話ばかりだった。


華の高校生……。


みんなはもうグループを作っているのに、私だけ置いてけぼりだ。