青春は何度でも

この部屋はきっと今まで綺麗だった。


どこの学校にもあるような、準備室だった。


でも、私がこの部屋に気軽に来れるようにわざと調べてまでこの部屋を準備室っぽくないように汚くさせたんだろう。


「先生、ありがとう。」


「ばれちゃったけどね…ははっ」


「でも、わざと汚くさせる事ないのに…ふふっ」


私はいつの間にか自分が気づかないくらい、自然に笑っていた。


「やっと笑った、笑った方がいいじゃん。似合ってるよ、そっちの方が。」