青春は何度でも

頭の中には、「?」しかなかった。


なんで知ってるの?


「え、先生…もしかして知ってるの?」


「ごめんね、濱本さんの中学の時の先生から話を聞いててさ。」


そうなんだ……。


力が抜けて私はまた、椅子に座る。



「先生がそう言ってくれて、嬉しかったです。ありがとうございました。」


服の袖で、涙を拭いながら言う。


「本当の事だから。まだ、俺の事信じてくれなくてもいい。だから、信じてくれるまでこの部屋に来てよ。」


「え……でも、ここは準備室なんじゃ」


「ははっ、ここの部屋のどこが準備室に見えるの?どうみても、くつろぐ部屋でしょ」


先生は笑いながらそう言っていた。


でも、そう言いながらも机の上にはちゃんと数学の資料やらが置かれていた。


そして、パソコンには何故か汚い部屋の画像の写真が映っていた。