「あ、おかえり」

さっきの教室に戻ると、案外4人は普通に勉強していた。

「で、どうなったの?」

福原がペンを置いて私たちを見た。

「…付き合うことになりました」

枝野が答えた瞬間、私には希海、望由、礼奈が抱き着いてきた。

頭をぐしゃぐしゃとなでられ、髪が乱れても私は笑っていた。

隙間から枝野に絡んでいる福原と目が合う。

私に向けて突き出された拳に、腕を伸ばしてピースで応えた。