何色でもない私をあなた色に染めて

また瀬来さんの車に乗った


「ちょっとドライブしよっか
眠かったら寝ててもいいし…
ママにだけ連絡しといて…」


「うん、なんて?」


「ちょっと遅くなる」


ちょっと…なんだ


もぉ帰らないとか
瀬来さんとこ泊まるねとか
ママはそれでも怒らないと思うのにな…


〔大好きな人とドライブしてきます♡〕


ママにそうメッセージした


〔ハーイ〕
〔気をつけてね〕


「ママが気をつけてねだって」


「気をつけます」


信号に止まったら瀬来さんが手を握ってくれた


瀬来さん
私はドキドキしても大丈夫?

私は瀬来さんが好きだよ

瀬来さんは?


「瀬来さん…好きだよ」


「オレも好きだよ」


その言葉が今1番欲しかった


「ホントに?
信じていいよね?」


「ごめん…不安にさせて
さっきのやっぱり聞いてただろ」


「うん…ごめんなさい
聞くつもりなかったけど気になって…」


「もぉ、何もないから…
今は瑛のこと1番大切に想ってる」


信号が青になって
瀬来さんの手がまた離れた


今は1番でも
いつか離れる日が来るかもしれない

瀬来さんとあの人みたいに


でもその日までは
私も瀬来さんが1番


わかってるけど…

ごめんなさい

涙が出る


きっと私、疲れてるんだ


「瑛…どーしたら信じてくれる?」


信じてないわけじゃない

瀬来さんを困らせたくないのに…