何色でもない私をあなた色に染めて

メイク室のドアを開けたら


「VANILLAさんお疲れ様です」


知ってる人がいた

偶然?


突然すぎて息がつまる


「…お疲れ様です」


瀬来さんと嘘になった女優さんだった


「私も今日ここで仕事だったの」


「そうなんですね
私は帰るところです
失礼します」


「お疲れ様です」


「お疲れ様です」


私がここから立ち去ったら
瀬来さんに会っちゃうかもしれない

そう思いながらも廊下を曲がった