何色でもない私をあなた色に染めて

ママがスーパーに行って
瀬来さんとふたりになった


「瀬来さん
今日来てくれて、ありがとう
あの、家族って…」


「それは重く受け止めなくていいから…

瑛は、まだ若いし
これからいろんな経験して
たくさんの人と出会って
やっぱりオレじゃないかな…って
気付く日が来たら
その時はオレは身を引くよ

オレは瑛を精一杯愛するよ
瑛の気持ちがずっと変わらなければ
そのうち自然と家族になろうよ

オレはきっと瑛が最後
瑛がオレを選んでくれたから
大切にしたいな…って思った

ただ、それだけ
瑛が好きだ」


瀬来さんは精一杯気持ちを伝えてくれた


瀬来さんじゃないって
今はそんな日が来るとは思えない


瀬来さんがした本気の恋には
まだ敵わないのかもしれないけど

いつか瀬来さんと家族になれるように…


「瀬来さん、大好き♡」


私も、ただそれだけ


「そんな真っ直ぐな気持ち、忘れてた
思い出させてくれて、ありがと」


瀬来さんが私の手を握った


温かくて綺麗な指先

私の好きな手


ドッ…ドッ…ドッ…


「瀬来さん髪どーしたの?
似合ってるけど、急に切るなんて…」


照れ隠しでそう聞いた


「挨拶するからには
ちょっとちゃんとしなきゃな…って
おかげで週刊誌の記者下にいたけど
ぜんぜん気付いてなさそうだった
あと若作りも兼ねて後輩に切ってもらった
ちょっと高校生ぽい?
それは無理があるか…」


「私はもうすぐ高校卒業しちゃうけどね」


「ランドセルかついでたのにな…
なんか、信じらんねー

でも初めて会った時
この子有名にさせたいな…って思って
瑛は、それに応えてくれた」


「瀬来さんがいたから頑張ったんだもん」


この手が
この人が
私をここまで導いてくれた


「オレが?
なんで?
そんな圧かけてた?オレ」


「んーん…そんなことないけど…

好きだから…」


「ごめん、今のわざと言わせた
瑛、かわいすぎる」


「もぉ!恥ずかしいよ!」


「ママいないしキスでもしとく?」


ドッ…

したい


「やってること高校生どころか
中学生かって…
30代だけどねー」


そう言った瀬来さんは
キラキラしてた

同じクラスの男の子みたいだった


ーーー


瀬来さんにキスした


ドッ…ドッ…ドッ…


「瑛ちゃん積極的だね」


「私も本気だもん
子供扱いしないでね」


そう言ったけど
すごく勇気を出したよ

必死に背伸びしてるよ

瀬来さんに
もっと愛してほしくて


もっと…

もっとちょうだい


「瑛…大切にする」


ーーーーー


「瀬来さん…好き」


ーーー

ーーーーー


もっと瀬来さんに触れたい

瀬来さん足りない


もっと欲しいよ

ずっと一緒がいい


ずっと…ずっと…


ーーー


「今日は、ここで終わり」


瀬来さんのストップがかかった


「えー…」


「ママ帰って来るだろ
明日、マネージャーさんにも報告する
前にも言ったけど、仕事は今までどおりな」


「はーい」


瀬来さんとの未来

楽しみはとっておくね