何色でもない私をあなた色に染めて

♪〜


「あ、瀬来からだ…
もしもし

うん、見た
ヤバいよね、週刊誌
ちゃんと許可とってほしいわ!
スーパーの帰り普通に家着なんだけど、私


私だってやだよ!
いい迷惑!大迷惑!」


週刊誌の記事はママでよかったのか?

私だったらどーなってた?


ホントは瀬来さんを好きなのは私なのに…


「マンションの前にも記者みたいな人いたし…

変に有名人になっちゃったじゃん
これは訴訟問題だよね、まったく…」


いいな…私も瀬来さんと話したい

私、瀬来さんと連絡先交換してないんだよね

キスもしたのにそんなことある?

仕事のことはマネージャーさんが連絡とるし
今まで連絡先交換する理由なかった


話したいことあっても
声が聴きたくても
好きだよ♡って言いたくても
繋がらない


ママはいいなー

やっぱり私と瀬来さんが週刊誌に載って
みんなにバレちゃえばよかったのに…

それは瀬来さんに迷惑か…

また仕事なくなっちゃう


「うん、私は大丈夫
え?瑛?
瑛は…大丈夫じゃない?」


瀬来さん
私のこと心配してくれてるの?

瀬来さんは大丈夫なの?


あ!連絡する方法あった!

瀬来さんのSNSのDMにメッセージする!


それじゃ、いちファンじゃん


「瑛〜
瀬来が瑛に代わってって…」


「え!私!?」


嬉しい!

嬉しすぎる♡

瀬来さんと話せる


「もしもし!」


「…声デカい…耳痛くなる」


瀬来さんの声だ♡


「ごめんなさい
あ、瀬来さん、大丈夫?
仕事とか、それから…」


「オレはいいけど
瑛、大丈夫?」


「私は大丈夫
それより瀬来さんが心配」


「会いに行ってい?」


「え…?」


「これから行く」


「これから?え?えっと…どこ…に?」





「え!瀬来さん?」


切れた


会いに…って…

これから?


「瀬来なんだって?」


「ん…わかんない…」