何色でもない私をあなた色に染めて

小学4年生の時にキッズモデルにスカウトされた


最初にメイクについてくれたのが
瀬来さんだった

たまたまママの同級生で
それからずっと瀬来さんにお願いしてる


瀬来さんは
凄いメイクアップアーティストらしいけど

当時、諸事情で仕事が激減していて
それでたまたま
モデルの卵でもないくらい無名な私の
ヘアメイクを担当してくれた

瀬来さんに
初めてヘアメイクをしてもらった日のことを
私はまだ鮮明に覚えてる

伸ばしてた前髪をバッサリ眉上で切られて
泣きそうになった

「瑛ちゃんは、絶対こっちの方がかわいいよ」って
瀬来さんに言われた

次の日
学校行くのが嫌だった

「かわいい!」って友達は言ってくれた
それからクラスで短い前髪が流行った

すごく自分に自信を持てた