何色でもない私をあなた色に染めて

「おつかれー
さっきの話、本当に無理すんなよ」


なんとか雑誌のインタビューは
持ち堪えた


「でもさすがだね
笑顔でインタビュー答えてたじゃん」


「瀬来さん見ててくれたんだ」


「メイク崩れたらいつでも直せるようにね
泣くぐらい嫌な仕事なら
断われよ」


「やってみようかな…」


「は?オレのアドバイス聞いてた?」


「聞いてたよ
泣くぐらいでもなかったから…」


泣きたいことは
そこじゃなかったから

ラブシーンなんて
どーってことない

なんかもぉ…
なんでもいい

自分でいたくない

自分じゃない誰かを演じてみたくなった


「じゃ、頑張れよ!
応援するよ」


「うん、頑張る!」


瀬来さんがいれば大丈夫