「と、とりあえず薬を飲みますね。えっと、」 「飲むの怖い?」 「いえ、そういう訳じゃなくて……」 獣人化した私を、キラキラした瞳で見つめていた先生を思い出す。 「これを飲んでしまったら、もう耳もしっぽも生えないから……。今日の夜が終わってから飲みましょうか?」 「!」 つまり…… 今日の晩、最後にもふもふしとく? という提案。 獣人ラブの先生からすると、こんな魅力的なことはないはず。 だけど先生は「結構」と。 指を揃えて、私に手のひらを見せた。