亮平side

「プルルル……プルルル……」

「んっ、こんな朝早くから誰だよ……、」

スマホを確認すると父親からの電話だった。

「もしもし、?こんな早くから何の用、?」

「おっ、亮平おはよう。今日少し話したいことがあって直接会いたいんだが、そっちに行ってもいいか?」

父が話したいとか会いたいと言ってくるのははじめてのことで、一気に目が覚めた。

「あー、今日の午前中は仕事だから14:00以降な、いいよ。」

「そうか、じゃあ14:30くらいに行くな。」

と言うと電話を切られてしまった。
滅多にしない父との電話はとても質素なものだった。