松之木学園♥生徒会執行部



 「ちゃんと勝ってくださいよ」

 「誰に言ってんだよ。勝つに決まってるだろ」

 「本当に頼みましたよ?勝てたら絶対に言おうと思っていたことがあるんですから」

 「何?」

 「はい。私も好きです。よろしくお願いしますって」

 「だから告白をすっ飛ばして返事だけ寄越すなって」


 預言者かお前は!と澤田君は私のオデコをデコピンしながら言った。

 
 ふむ、預言者と言ってくるからには勝てたら本気で告白するつもりなのかな?

 正解が気になるけど、聞かないことにした。聞かずともこの後直ぐに答えを知れるって信じてるから。


 「そろそろスタート地点に行った方がいいんじゃないですか?」

 「そうだな」

 「ゴール前でお茶とピーコ旗を持って応援してます」

 「あぁ」

 「ちなみに吊るしてあるあのパン、1つだけ中に大量の辛子が入ってますよ」

 「げっ。マジ?あの案、通したのかよ」


 良からぬ事実を聞き、げんなりした顔でスタート時点に向かってトボトボと歩いていく澤田君。


 ふふふ。甘いです、澤田君。辛子以外のパンは全てワサビ入りなのだ。水筒を抱えた私を見て一番乗りでゴールまで走って来るがいい。


 そんな悪企みを考えながら私はこれから訪れる澤田君とのトキメキいっぱいな未来を夢見て、空飛ぶピーコのイラストが描かれた旗を空に羽ばたかせた。


 松之木学園、生徒会執行部【完】