松之木学園♥生徒会執行部



 「その人、直ぐに出てくるかなぁ?」

 「出てくるも何も……」

 「出てこないと思う!」

 「えー」

 「危ないから後で俺が倒しておくよ!」


 素直に事実をバラそうとした澤田君の声を遮り、ツンキーは勇ましい表情を浮かべてドンッと胸を叩いた。


 犯人が犯人を倒すと勇敢に語っている様は滑稽だ。皆も思うことは同じらしく呆れたように笑っている。しかし、ツンキーの憐れな嘘を許さない男がココに1人。


 「ツンキーはそいつだよ」

 「え、原谷君がツンキー?」

 「どう見たってその頭からしてツンキーだろ」


 ドン引きする香織ちゃんに事実を告げる澤田君。

 ツンキーの顔がみるみる悲惨さを増していく。



 「原谷君がお兄ちゃんを……」

 「か、香織ちゃん……」

 「お兄ちゃんの敵は即ち私の敵!絶対に許さない!絶交ですっ」


 ビシッとツンキーの顔を指差し、香織ちゃんは恨みたっぷりに「大嫌い」とツンキーを睨む。


 「あああ、くっそ、澤田ァァァッ!」


 悲しみにブチギレるツンキーの叫び声。新たな因縁の始まりである。