その後はイベント会場で三十分間のショーを無事に観ることができ、
栄斗の念願だったレンジャーたちと記念撮影をしたり、物販を観たりして充実した時間を過ごしていった。
「はぁ、楽しかったな。なんだか、あっという間でしたね」
「だな。遊園地なんて学生ぶりだった」
夕方十七時。隣を歩く瀬七さんと笑い合う。
日が傾き、あたりがうす暗くなり始めたので駐車場に向かって私たちは歩き出していた。
そして栄斗はというと、今は瀬七さんにおんぶされ寝息を立てている。
昼食は園内にある洋食レストランでお子様ランチを間食して、年齢制限に引っかからない乗り物を片っ端から制覇した。
すっかり、体力を使い切ったのだろう。
「栄斗君が俺をすんなり受け入れてくれて嬉しかった。もっと警戒されるかと心配していたが」
瀬七さんの言葉に、私はつい動きを止める。
今日一日、瀬七さんはとても自然に栄斗に接していたので、そんな不安があるとは微塵も思わなかった。
「私も驚きました。こんなにやんちゃな栄斗を見たのは初めてで……瀬七さんが一緒になって遊んでくれたのが嬉しかったんだと思います」
素直に思ったことを伝えると、瀬七さんは嬉しそうに顔をほころばせた。
「俺でよかったら、いつでも遊び相手になってやりたい。栄斗君はひかりに似て、優しくていい子だからな」


