花道を渡り切った俺たちは、参列者のほうを向く。
ひかりが一歩前に出て、プランナーから受け取った花束を青空に向かって放った。
放物線を描き、恵の前に落ちる。
「きゃっ……!?」
恵は驚いたようだったが、すぐに花束を受け取って男性と微笑み合っていた。
「受け取ったのは、恵さんか。嬉しいな……」
ひかりは恵に温かな眼差しを送りながら独り言ちる。
心が優しい彼女に、俺はひっそりと微笑んだ。
故意的ではなかったとはいえ、恵によってひかりは苦しみ抜いたに違いない。
でも……今俺の目に映っている横顔は、心から彼女の幸せを願っているようにしか見えない。
俺は、どんなときも他人を思いやれるひかりを心底愛おしいと思っている。
「わぁ……なにこれ。すっごく綺麗……」


