瀬七さんの言葉を噛みしめていたら、少しずつ状況を受け入れられてきた。
恵さんの言う通り、瀬七さんはあのころから本気で私を想ってくれていた。
胸が温かくなって、自然と目の奥が熱くなる。
「それに俺は、栄斗くんが血が繋がっていないのに、我が子のように愛おしい。彼の成長をひかりと一緒に見守っていきたいんだ」
「……っ」
瀬七さんの言葉に、堪えていた涙がこぼれていく。
「ひかり……」
もちろん、私のことを好きだと言ってくれて幸せだ。
でもそれ以上に、栄斗を心から想ってくれた気持ちが嬉しかった。
脳裏に、三人ででかけたときの栄斗に向ける瀬七さんの温かい眼差しを思い出す。
「瀬七さん……私もずっと、瀬七さんのことが好きです」


