天才外科医は激甘愛で手放さない~絶対に俺の妻にする~

 「親密なやり取り? ってなんですか」

 「それは――」

 私は引っかかっていたことを、すべて恵さんに尋ねた。

 あのときの会話や産婦人科でふたりが一緒にいたこと……など。

 でも答えは全部、私が考えていた内容とはまったく違い、瀬七さんのお姉さんの結婚式や妊娠に関係することだったのだ。

 私の勘違いのせいで、瀬七さんにとんでもないことをしてしまった。その都度ちゃんと確認して話していれば、と後悔の念に苛まれる。

 そんな私を見て、恵さんは落ち込んだ様子で首を垂れた。

 「私が奥名さんの立場でもきっと、そうやって捉えていたと思う」

 「霧島さん……」

 恵さんがあまりにも落ち込んだ様子で、私も居たたまれなくなる。

 「幼馴染の私たちのことを愛してるって言わないと、電話を切らない……ってわけが分からない理由で、泣きわめいたり。昔から優しい瀬七を振り回してばかりだった。それによって間接的にひかりさんを傷つけて、ふたりの仲を壊すきっかけを作ってしまって……。本当に本当にごめんなさい……」

 深々と頭を下げる恵さんに、私も頭を抱えた。

 どうしよう。瀬七さんに全部誤解していたと、ちゃんと謝らなくちゃ。

 瀬七さんが恵さんと院長に私への想いを伝えてくれていて、涙がこみ上げるほどうれしかった。

 まだ、私たちの未来を諦めなくてもいいのだろうか?

 申し訳なさや安堵で感情が落ち着かないけれど、瀬七さんとちゃんと話したいという気持ちは、はっきりしている。

 恵さんに顔を上げるように言うと、彼女は涙目で私を見た。

 「ひかりさんは、瀬七をまだ好きですか?」