~放課後~

「お疲れ様、じゃあ一緒に帰ろか」

奏斗が迎えに来た。

「う…うん」

直美と奏斗は普段から仲がよく、一緒に帰ることはしょっちゅうあるのでそれは当たり前の光景ではあった。

「ここでお茶していこう」

誘ったのはもちろん奏斗である。

注文を終えたふたりは沈黙。

それを破ったのは奏斗だった。

「今日はありがとう。急にごめん」

「いいよ…」

「直美が好きだ、付き合ってください」

急な告白に驚くと同時に嬉しすぎて泣いてしまったのだ。

「お願いします」