「おはよう。」

翔太が挨拶する。

由衣の母親も出てきたので、翔太は緊張した。

「はじめまして。由衣さんと同じ大学でバトミントンサークルに所属してます。建築学部3回生、大野翔太です。由衣さんとお付き合いさせていただいてます。よろしくお願いします。」

翔太は頭を下げる。

「はじめまして。由衣の母です。よろしくね。」

由衣の母親は翔太に対して好青年だなという印象を受けた。

「はじめまして。清心大学3回生の中川陸斗です。今日は由衣さんと夏鈴さんとお出かけさせていただきます。安全運転します。よろしくお願いします。」

「あっ。よろしくね。今日はお願いします。」

由衣の母親は陸斗のイケメンぶりに驚いた。夏鈴がお世話になっている先輩がイケメンだとは聞いていた。だけど、スラッと背が高く、切れ長の目が印象的でおしゃれだ。

(夏鈴ちゃん、こんなイケメンに気に入られてるのね、さすがだわ。)
由衣の母親は心の中で呟いた。