「かんぱーーーい!」
今日は夏鈴の歓迎会と締め日お疲れ様ということでみんなで飲みに来た。

夏鈴は緊張するが、みんなの優しい雰囲気で楽しくお酒を飲んでいた。

「山下さん聞いていい??この前会った人彼氏だよね。めっちゃかっこよかったのよ。なんの仕事してるの?モデル??」
西はこの前、夏鈴を病院に迎えに来た陸斗を見てかっこよすぎだと思った。夏鈴のことはかわいいしいい子だなとは思っていたが、真面目でどちらかというと地味なイメージがあった。なので、あんなイケメンでオーラのある陸斗が現れて驚いた。

「彼氏なんですけど、建築士やってます。」

「建築士なんだー。めっちゃかっこいいんよ。」
西の話を聞いて、盛り上がり、先輩達が写真を見たいと言ったので、夏鈴は陸斗の写真を見せる。

佐藤が突然叫ぶ。
「まってまって、中川陸斗じゃん。山下さん中川陸斗と付き合ってんの?」

「、、、はい。ご存知なんですか?」

「そりゃもう。大学の有名人ですから。そう言えば山下さんって清心大学なんだよね?私もそうなのよ。私が3回生の時、中川陸斗が1回生で、イケメンだってめっちゃ人気で、ミスコンも歴代初の満票で1位だったんだよ。バスケしてる姿もかっこいいってめっちゃ話題だった。」

「まじか、山下さんの彼氏すごー。たしかにめっちゃイケメンだわ。」
みんな口々に話して盛り上がる。

「馴れ初め教えてよ。大学時代の友達に後輩が中川陸斗と付き合ってるって話しよー!」
佐藤がノリノリで聞いてくる。

「バイト先の先輩で、色々助けてもらったんです。」
夏鈴はそう言って頬を少し赤らめながら話した。