「山下さん、これよろしくね。」
先輩に教わりながら、夏鈴は少しずつ仕事を覚えた。この部署は西課長が中心となってることもあり、非常に雰囲気がよく、残業も多くない。

夏鈴は女性誌を扱うことと仕事後に時間ができたため、よく服や雑貨などを見に出かけた。気になったものは買って使ってみたりしている。

「山下さん今日のアイシャドウかわいい。」
いつも明るい佐藤さんが声をかけてきた。

「ありがとうございます。最近SNSで人気だったんで、興味あって、買ってみたんです。」

「山下さん、ここの職場に来て、おしゃれになったよね。かわいさアップだわ。」

「まだまだ勉強中です。みなさんすごく綺麗にされてるので、憧れて、参考にさせてもらってます。」

夏鈴は女性誌の編集者として、頑張りたいと思い、色々と勉強している。