「夏鈴、おいで。」
お風呂はいってから、陸斗は夏鈴を呼ぶ。
陸斗は両手を広げて待っていた。
だが、夏鈴はやってこず、立ちつくしたままだった。

「どうしたの?」
陸斗は言う。

「陸斗には助けてもらってばかりで、私は何もしてあげられてない。陸斗だって出張終わりで疲れてるのに。最近はご飯も作れてないし、洗濯とかもやってもらってばっかりで、、、。」
夏鈴はうつむいて言う。

「そんなことないよ。俺が大学で忙しかった時、夏鈴色々やってくれてたろ。その時俺が気にしてたら、夏鈴が暇な方がやればいいって言ってくれたんだ。お互い助け合ってやっていこう。」
陸斗は微笑んでもう一度手を広げた。

夏鈴は陸斗の胸に飛び込む。

「、、、陸斗大好きだよ。」
そう言って夏鈴は陸斗の背中に手を回した。