「陸斗ーーーーー。受かった受かった。」

2日後、夏鈴のところに合格の電話がかかってきた。第1希望だった出版社に就職が決まる。

「すごいじゃん。良かったな。おめでとう。」

「ありがとう。」
そう言って2人はハイタッチをし、抱き合った。

「これで、2人とも晴れて社会人になれるね。あとは卒論書いたら自由だー。」
夏鈴はテンション高く言う。

「今日はお祝いにケーキとお酒を買って家飲みしようぜ。」

「いいね!」

そう言ってお酒と近くのケーキ屋さんでケーキを買い、楽しく飲み食べする。

「就職しても一緒にいようね。
就職してかわいい子がいても目移りせず、そばにいてね。」
夏鈴が心配そうに言う。

「あたりまえだろ。どうした急に。」

「就職したらさ、陸斗の職場にたくさんの女の子いるでしょ。今は付き合ってること知ってる人も多いし、安心だけど、これから先、私がいないところで、陸斗がかわいい子に言い寄られそうで、不安なだけ。」

「俺は夏鈴だけだよ。なんなら、俺の方が心配に思ってるよ。夏鈴、かわいいし。」

そう言って陸斗は口付けをした。