俺は勇太高校生。俺は同じクラスの遥斗が好きだ。
遥斗は幼馴染で今も仲が良い。
今は学校の中間休みだ。遥斗、そう、こうが、かずき、俺で図工室で委員会の会議をしている。
ウーンウーン
「火事です。学校の理科室で火災が発生しています。皆さん落ち着いて避難して下さい。」
理科室って、すぐそこだよね、図工室と理科室は1つ空けて右。
「ヤバイヤバイ」和
「逃げるよ」そ
「急ごう」こ
ガラガラ
すぐそこの理科室から炎が出ている。
理科担当のクソは死んだかな?
とりあえずすぐ逃げないと。
「やべーなこれ」和
「早く行くぞ」そ
「ハァハァハッ」遥
「遥斗?」
息ができないのか?とりあえず、
「走るぞ!」勇
と言って遥斗と俺以外を逃した。
「遥斗落ち着いて?大丈夫だよ、」
過呼吸か?
前に聞いたことがあるけど、
遥斗がそうとは、確か対処方は、
「クチュ」
「スーハースーハー」
人工呼吸、だった気がする。遥斗も落ち着いてきたし合ってると思う、
「遥斗。立てるか?逃げるぞ」勇
「ありがとう、」遥
「走るぞ」勇
「俺が恐怖症なの知ってたの?」遥
「きょうふしょう?」
「知らないよね。教えてないから」遥
「うん、」勇
「俺火炎恐怖症なんだ。」遥
「そーなんだ。」勇
「反応薄い」遥
「怒ってる」勇
「さっきはごめんね、」遥
「それは良いんだけど、なんで俺に言ってくれなかったの?」勇
「俺って遥斗にとってそんなに信用無かった?」勇
「そういうことじゃ、」遥
「俺が対処出来なかったら遥斗はどうするの?」勇
「死ぬかもよ、今度からはちゃんと言ってね」勇
「うん、分かった」遥
「あと、恐怖症続いてるだろ、」勇
「え、ソンナコトナイヨ」遥
「w、嘘下手、いつもより走るの遅い、息も上がってるし」勇
「よく分かったね」遥
「当たり前だろ、何年友達やってると思ってるんだよ」勇
「しかねぇな、普段の遥斗よりは遅いけど、しっかり掴まってろよ。」勇
「え、」遥
「文句あるか?」勇
遥斗をお姫様抱っこ出来る日が来るなんて、生きてて良かった。
「今卑しい事考えてたでしょ、」遥
「考えてないよ」勇
「wそっか」遥
どんどん火が近ずいてる。このままだと俺も遥斗も助から無い。
「火が近ずいてる、煙を吸うなよ」勇
階段だ。一階降りれば少しはマシになるだろう。
タッタッタッタ
うわっ。やばい。足挫いた。
やばいな、遥斗も抱っこしてるし。
一階降りてきたのに、火が全然弱くならない。
「勇太。足挫いたでしょ」遥
「挫いてないよ。」勇
「何年友達やってると思ってるんだよ本当に」遥
「俺は降りて走るから」遥
「遥斗こそ、走れないだろ!」勇
「それに多分止まったら死ぬ」勇
「無理だよ!このままだろ2人とも死ぬ。お願い!降ろして!」遥
「そうだな。このままだと死ぬ」勇
「遥斗、今までありがとう。遥斗のお陰で楽しかったよ、もう少し一緒に居たかったけど、しょうがないよね、これは俺の判断だから遥斗は気にしないでね、これから遥斗は友達と仲良くなって、恋人とかもつくって、幸せに生きてね」勇
「勇太?何言ってるんだ?この先もずっと一緒だよな?」遥
「ごめん、上手く受け身取れよ」勇
なんとか防火扉の先まで遥斗を投げれば、後は俺が防火扉を閉める。
「え、なんで、扉閉めたら勇太が逃げれない、じゃん、まだ間に合うよ!逃げてよ、」遥
「俺の足はもうほとんど動かない。だから遥斗だけでも逃げて、」
ガラガラガシャーン
防火扉が閉まったか、遥斗は上手く逃げれたかな。短い人生だったなぁ。遥斗のために死ねたなら良いや。




さよなら。遥斗




ガンガンガンガンガン
「勇太!勇太!返事して!ゆぅたぁ!」遥
どうゆう事だ?遥斗?防火扉に穴が開いている。
目を開ける
「勇太!気づいて良かった!」遥
「なんで逃げて無いんだ?」勇
「勇太が死ぬから」遥
「は?」勇
「俺思ったんだ。勇太がいないとこの先生きてても意味ないって、友達ができても、恋人が出来ても、勇太がいないと幸せになれない、」遥
「勇太は俺の事好きでしょ?俺も勇太が好きだったんだよね、」
は?俺片思いじゃ無かったんだ。
「だからさ、勇太、俺と心中してくれますか?」
「...!喜んで」勇




燃え盛る炎の中



俺たちの命の炎は消された



悲しくは無いさ 遥斗と一緒なら



両思い、だったもんな



ずっとずっと




好きだ



by勇太